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HTML5(エイチティーエムエルファイブ)
HTML5とは、W3Cがマークアップ言語「HTML」(HyperText Markup Language)の新仕様として規格策定を進めている仕様である。
HTML5は2008年から仕様の策定が進められており、2012年3月現在も規格の策定が進められている。部分的には、すでにWebブラウザがサポートし始めている仕様もある。
HTML5で追加された機能の例としては、文書の内容をタグによって「本文」「補足」「ヘッダー/フッター」などに区別することが可能になる点、また、「audio」や「video」などのタグにより、プラグインなしでマルチメディアのファイルが再生可能になる点、などを挙げることができる。文書の先頭に記述するDOCTYPEは大幅に簡素化されている。
新たに追加された仕様には、音声を埋め込むaudioタグ、動画を埋め込むvideoタグ、任意のグラフィックスを描画できるcanvasタグなどがあり、こうした要素の再生やアニメーションなどの制御や、データの保存、ソケット通信、ドラッグ&ドロップなどをスクリプト言語から利用するための標準仕様(API)も定義される。
従来、動画やアニメーションなどを含むマルチメディアコンテンツや、操作性や表現力に優れたWebアプリケーション(RIA)は、JavaアプレットやFlash、Silverlightなど特定の技術やプラグインを必要としていたが、HTML5を利用すれば標準仕様に則ってこうしたWebコンテンツを開発することができ、HTML5対応Webブラウザで閲覧・利用することができるようになると期待されている。
また、ナビゲーション要素を表すnavタグ、節を表すsectionタグ、前置き部分を表すheaderタグなど、文書の構造を表現する要素が追加された一方、fontタグやcenterタグ、bigタグなど見た目の指定に用いるタグの多くが廃止された。埋込みではないフレームを定義するタグ(frame、frameset、noframe)も廃止されている。
なお、2012年3月現在、最も一般的に用いられているHTMLのバージョンは4.01である。